【メルマガ連動企画】PaintShop Pro 使い方ビデオ ダイジェスト
第5回 便利な機能で作業効率アップ!
PaintShop Proの機能紹介も5回目となります。
今回は知っておくと便利な機能について解説したいと思います。作業効率、表現幅の向上にお役立てください。
今回ご紹介する機能は、パス作成、被写界深度機能、トーンカーブの3つです。
実は、これらの機能はどちらかと言えば高額な画像編集ソフトに搭載されているものです。PaintShop Proと同価格帯のソフトでの搭載は珍しいかもしれません。 ワンランク上の高度な編集を楽しんでいただけます。
では、早速機能の内容と使い方を見てみましょう。
(1)パスの作成機能
デザイン性のある滑らかな曲線で描いた図形を作成し、選択範囲として利用できる機能です。前回紹介の「選択」機能では扱いにくい、コントラストの少ない白の濃淡や透明素材画像など、任意の曲線で輪郭を抽出したい時に真価を発揮します。
画像を「編集」画面で開きます。
ツールバーから「ペン」ツール、設定から「フリーラインの描画」を選び、「線分の接続」「ベクター上で作成」「ポイントの表示」にチェックが入っていることを確認します。
さらにマテリアルの描画色が透過になっていると作業がしやすくなります。
線の描画には、他にも「直線とポリラインの描画」と「フリーハンドの描画」もありますが、一番効率良く作業できるのが「フリーラインの描画」で、角や曲線を思い通りに描けるのでお勧めです。
実際の描画では、クリックだけすると線上のポイントが作られます。
この時ドラッグするとハンドルが現れ、ハンドルの向きと長さで曲線のコントロールができます。
ドラッグしないで次のポイントをクリックすると、前のポイントは角の頂点として形成されます。
作業を進め、最後に「選択した輪郭を閉じる」を選んで図形にします。
このツールの使いやすさは、打ったポイントを後で修正できる事です。微妙なカーブ等拡大してポイントやハンドル操作でラインの修正が何度でもできます。
作業が終わったらレイヤーのパネルを確認してください。
新しいベクターレイヤーができています。
このベクターレイヤー内にできあがった図形の中を選択し、レイヤーを画像側に切り替えて編集操作を行います。
できあがった画像を保存する際は、ベクターレイヤーを消去するか、非表示時にすれば図形が画面上に残りません。
レイヤーの表示、非表示を切り替えると この様に見えます。選択領域と実際の作業領域を 必ず確認しましょう。
操作ムービー1
(2)被写界深度機能
本来は撮影の際にピントを合わせた場所の前後のボカシ具合を絞りの開放度合いで調整するものです。
コンデジ等撮影画素が小さく構造上ピントの合う範囲を調整できなかったり、後で任意にボカシたい時に使う機能です。
画像を「編集」画面で開きます。
調整から「被写界深度」を選びます。
専用ツール画面が現れます。
操作のプレビューは、操作パネル上か編集画面上での確認も選べますが、後者ではPCの性能がそれなりに要求されるので通常は操作パネルで確認します。
表現ツールなので、正解というものはありません。
トライ&エラーで思い通りになるまで何度もスライダーを調整していくツールです。
操作ツールの内容を確認します。
○フォーカスエリア
元のピントを残す部分を指定するツールです。プレビューの変更前の画像に直接指定します。
「円形」「自由選択」「長方形」「ラスター選択」とありますが、複雑な形を選べる「自由選択」が使いやすいと思います。
○ぼかし
ぼかす量をコントロールします。数値、スライダーでプレビューを見ながら調整できます。
○絞りの形
「円形」と「六角形」が選べますが、狙った表現でなければ「円形」を選ぶ方が自然に仕上がります。
○フォーカスエリアを調整する
「境界ぼかし」と「フォーカス範囲」があり、ボカシの滑らかさを調整するツールです。 元の画像の大きさで数値が変わるので、より自然に見えるように調整します。
操作ムービー2
(3)トーンカーブ
画像の明るさを詳細に調整できるツールです。
どの明るさの領域を調整するか、どの部分には影響を与えないようにするか、などの狙った表現や修正に効果を発揮します。
画像を「編集」画面で開きます。
調整から「明るさとコントラスト」、「カーブ」を選びます。
専用の操作画面が表示されます。
まず、「リセット」を押して中のグラフ線を直線にします。
この直線にポイントを加え右下(暗い方向)や左上(明るい方向)に移動させることで明るさを領域ごとにコントロールできます。
しかもポイントを幾つも追加できるので、例えば3ポイント作って中央をキープして明、暗だけの領域を調整することもできます。
「明るい部分だけを調整したい」といったひとランク上の高品位な画像に仕上げられます。
今回までPaintShop Proで使ってもらいたいおすすめの機能をご紹介をしてきましたが、これでもまだ機能全体のごく一部です。 もっと便利、高度な機能がたくさん実装されています。
この引き出しの多さは、ホビーから仕事まであらゆる側面であなたのPCライフを豊かにし、長くご愛用いただけることでしょう。
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操作ムービー3
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基本操作をマスターしてしていただき、このPaintShop Proの優れた機能を存分にお楽しみいただけます。
下記よりダイジェスト版がご覧になれます。
著者ごあいさつ
立花迅人
10年程、大手家電量販店で3DCG、映像、画像、音楽等の製作、編集用PCソフトをご案内してきました。
その経験と、専門誌のテクニカルイラストや玩具メーカーでの広告&パッケージデザイン製作のノウハウを生かし、ソフトの魅力、楽しさを皆様にお伝えしたいと思っています。