【VideoStudioおもしろ編集講座】
第2回 そのネタをバラしたのは誰? 知り合いのおしゃべりを「匿名インタビュー」に編集しよう!
このコーナーでは、VideoStudio X6のすぐれた機能の紹介とそれらの機能の効果的な使用方法を説明します。VideoStudioの体験版とサンプル素材を使って、実際に操作することもできます。
第2回は、VideoStudio X6を使って、「匿名インタビュー」ビデオを編集してみましょう。
テレビのドキュメンタリー番組やニュースなどで、顔や姿を隠し、音声を変えたインタビュー映像がよく流れます。顔を隠し、声を変えて、誰だかわからない「匿名」の状態でなら放映してもかまわないということでしょう。
VideoStudioでは顔を隠すには「モザイク」機能、声を変えるには「オーディオフィルター」機能を使うとテレビで流れる「匿名インタビュー」ビデオが作成できます。
たとえば、結婚式の披露宴で流れる新郎・新譜の馴れ初め紹介ビデオ。新郎の友人などが新郎が幼かったころの「笑える」「恥ずかしい」エピソードなどを語ったインタビューに「匿名インタビュー」効果をかけてみましょう。
サンプルビデオを再生してみてください。
ここでは新郎の母親が息子の「第一声」を「ママ」と言わせたくて努力したにもかかわらず、「○○」と言われてしょげている姿に「匿名インタビュー」効果をかけたものです。
普通に話してもらうより、「※音声はかえてあります。」のテロップとともに、「え、なにがあったの?」と観る人を引きつけるビデオになります。
ここではテレビでよく流れるような「匿名インタビュー」のパロディになるように編集しましたが、あえてモザイクを大きなブロックにしたり、音声を少しだけ変えて、誰がどう見てもあの人がしゃべっていると特定できるような「確信犯」的な匿名インタビューに編集しても、披露宴を盛り上げるおもしろいビデオになるでしょう。
VideoStudio体験版で、実際にサンプル素材を使って手順に沿って操作すると、今回紹介しているビデオが完成しますので、ぜひ挑戦してみてください!
VideoStudioでサンプル素材を使って試す場合は、以下のものをダウンロードしてください。
1. ビデオの挿入
1. VideoStudioを起動して、[編集]タブをクリックします。
2. ビデオトラックを右クリックして、表示されるメニューから「ビデオを挿入」をクリックします。
※本文中の画像は、クリックすると拡大します。
2. ビデオファイルの選択
1. 表示される「ビデオファイルを開く」ダイアログボックスで、使用するビデオファイルを選択します。サンプル素材を使用する場合は、「02.mpg」ファイルを選択します。
2. 「開く」ボタンをクリックします。
3. 「ピクセレーター」の適用
1. ビデオクリップをクリックします。
2. 「FXライブラリ」ボタンをクリックします。
3. 「▼」ボタンをクリックしてプルダウンメニューから「New Blueビデオエッセンシャル」を選択します。
4. 「ピクセレーター」アイコンをビデオクリップにドラッグします。
4 「ピクセレーター」ウィンドウの表示
1. ビデオクリップをダブルクリックします。
2. 「属性」タブが表示されない場合は、「属性」タブをクリックします。
3. 「フィルターをカスタマイズ」ボタンをクリックします。
5 モザイク効果の確認1
「New Blueピクセレーター」ウィンドウが表示されます。
スライダーを一番左までドラッグします。
6. モザイク効果の確認2
スライダーを一番右までドラッグしながら、プレビューウィンドウに表示される映像を見て、モザイクのかかり具合を確認します。
サンプルビデオの場合は、うまく顔の動きに合わせてモザイクが移動しているので、この設定で進めます。
「OK」ボタンをクリックします。
モザイクの表示位置を移動するには、左上の水色のポインタをドラッグして調整します。モザイクのサイズは「幅」と「高さ」で調整します。モザイクのブロックの大きさは「ブロックサイズ」で調整します。
7. 音声の切り離し
ビデオの顔の部分にモザイクがかかりました。
1. 「ビデオ」タブをクリックします。
2. 「オーディオを分離」をクリックします。
8. 「オーディオフィルター」ウィンドウの表示
1. ビデオのオーディオ部分が分離されて、ボイストラックに配置されます。
2. 「オーディオフィルター」をクリックします。
9. 「ピッチシフト」の追加
「オーディオフィルター」ウィンドウが表示されます。ここで声のピッチ(音高)を変更します。匿名のインタビューでよく聞く、あの甲高い声にしてみましょう。
1. 「有効なフィルター」でスライダーを下にドラッグします。
2. 「ピッチシフト」をクリックします。
3. 「追加」をクリックします。
10. 「ピッチシフト」のオプションの表示
「適用したフィルター」に「ピッチシフト」が表示されます。
1. 「ピッチシフト」をクリックします。
2. 「オプション」をクリックします。
11. セミトーンの調整
「ピッチシフト」ウィンドウが表示されます。 「セミトーン」のスライダーを「9」の位置まで右にドラッグします。
12. ピッチシフト効果の確認
1「再生」ボタンをクリックします。効果がかかった声が再生されます。
2. 「OK」ボタンをクリックします。
スライダーの数値を右にドラッグすると高い声に、左にドラッグすると低い声になります。いろいろとスライダーの位置を変えてプレビューしてみてください。
13. ピッチシフト効果の適用
1. 「オーディオフィルター」ウィンドウに戻ります。
2. 「OK」ボタンをクリックします。
14. テロップの挿入
1. タイトルトラックをダブルクリックします。
2. プレビューウィンドウの左下をダブルクリックします。
15. テロップの入力
1. 「※音声は変えてあります。」と入力します。
2. 文字以外の部分をクリックして文字を確定します。
16. テロップの調整
1. 文字をクリックして選択します。
2. 文字を調整します。ここでは「B」をクリックして太字に、フォントを「メイリオ」に、文字サイズを「44」に、文字の色を「黄色」に設定しています。
3. テキストボックスを左にドラッグして、表示する位置を調整します。
4 . タイトルトラックのタイトルクリップを左端までドラッグします。
17. テロップの再生時間の設定
1. 「プロジェクトをタイムラインに合わせる」をクリックします。
2. タイトルクリップの右端にマウスカーソルを移動して、ここからビデオクリップの終わりの位置までドラッグします。
18. ビデオの確認
1. プレビューウィンドウの「Project」をクリックします。
2. 「再生」ボタンをクリックします。
人物の顔にモザイクがかかり、音声が甲高い声に変更されていれば、完成です!
[まとめ]
サンプル素材を使って編集できたら、お手持ちのビデオで試してください。子供やお孫さんに「誕生日おめでとう!」と話しているビデオに匿名インタビュー効果を加えても、楽しいメッセージに仕上がります。聞き慣れた知っている人の声が匿名インタビューの声で流れると、すごく楽しビデオになりますよ。
また、「New Blueピクセレーター」ウィンドウで映像の一部分でわざとモザイクが顔からずれて素顔を晒してしまうなどの遊びを入れると、よりおもしろいビデオになります。
VideoStudioには、このように撮影したビデオをより楽しいビデオに仕上げる機能が豊富に揃っていますので、ぜひVideoStudioを使って作品をつくり、みんなに観てもらいましょう。
※本文中の画像は、クリックすると拡大します。