【VideoStudioおもしろ編集講座】
第3回 ビデオのおしゃべりや音声とぴったりに字幕を表示しよう
このコーナーでは、VideoStudio X6のすぐれた機能の紹介とそれらの機能の効果的な使用方法を説明します。VideoStudio X6の体験版とサンプル素材を使って、実際に操作することもできます。
第3回は、VideoStudio X6を使って、「音声と同期する字幕」ビデオを編集してみましょう。
テレビのバラエティ番組を見ていると、よくタレントなどのおしゃべりに合わせてテロップが表示されることがあります。音声を聞くだけよりもテロップで表示されているとより内容がわかりやすくなります。
そこでみなさんが編集するビデオにもテロップを表示してみましょう。
VideoStudioには字幕を表示する機能がすでに搭載されていましたが、VideoStudio X6には新機能「字幕エディター」が搭載されました。「字幕エディター」は編集するビデオから音声を割り出し、開始点と終了点を検出します。これにより、しゃべっている映像の部分にぴったりとテロップを表示することができます。
ビデオを再生しながら音声の先頭を探し、テロップにする文字を入力して終了点に合わせるなどの面倒な操作をすることなく、どなたでも簡単に字幕を作成できます。
サンプルビデオを再生してみてください。
しゃべっているシーンにぴたりと合った字幕が表示されます。このように「字幕エディター」機能を使うと音声に合わせた字幕が簡単に作成できます。ここでは、実際にどのくらいの操作でできるかをご紹介します。
VideoStudio体験版で、実際にサンプル素材を使って手順に沿って操作すると、今回紹介しているビデオが完成しますので、ぜひ挑戦してみてください!
VideoStudioでサンプル素材を使って試す場合は、以下のものをダウンロードしてください。
第3回のサンプル素材のダウンロード
1. ビデオの挿入
1. VideoStudioを起動して、[編集]タブをクリックします。
2. ビデオトラックを右クリックして、表示されるメニューから「ビデオを挿入」をクリックします。
※本文中の画像は、クリックすると拡大します。
2. ビデオファイルの選択
1. 表示される「ビデオファイルを開く」ダイアログボックスで、使用するビデオファイルを選択します。サンプル素材を使用する場合は、「03.mpg」ファイルを選択します。
2. 「開く」ボタンをクリックします。
3. 「字幕エディター」ウィンドウの表示
ビデオトラックにビデオファイルが取り込まれます。
1. ビデオクリップをクリックします。
2. 「字幕エディター」ボタンをクリックします。
4. 音声の検出
「字幕エディター」ウィンドウが表示されます。まず、検出する音声の調整をします。ここではサンプルビデオの音質に合わせて調整しています。
1. 「音質」を「良い(ノイズが少ない)」に設定します。
2. 「感度」を「低い」に設定します。
3. 「スキャン」をクリックします。
字幕にしたい声以外などがたくさん含まれている場合は「音質」を「普通(ノイズが多い)」に設定すると、必要な声だけが検出されます。また「感度」を「高い」に設定すると、より多くの音声を検出します。編集しているビデオでいろいろと設定を変えてスキャンしてみてください。
5. テキストオプションの表示
音声が検出されます。ビデオに表示する字幕の文字を調整します。
1. 「テキストオプション」をクリックします。
6. 文字の設定
「テキストオプション」ウィンドウが表示されます。プレビューウィンドウに表示されるサンプルの文字を見ながら設定します。ここでは、以下のように設定します。
1. 「フォント」を「メイリオ」、「フォントサイズ」を「28」に、文字飾りを「B」に設定します。
2. 「フォントの色」を「白」、「グローシャドウ」を「ピンク」に設定します。
3. 行間を設定する「ラインリーディング」を「80」に、「配置」を「中央揃え」に設定します。
4. 字幕の表示位置を「中央下」に設定します。
5. 「OK」をクリックします。
ここで設定した文字デザインは、すべての字幕に反映されます。
7. 検出結果の確認
1. 検出された音声部分は白いラインで表示されます。
2. 右側には各音声検出がリスト表示され、音声の開始位置と終了位置が記載されています。
3. 検出された音声をクリックします。
4. 「選択した字幕セグメントを再生」ボタンをクリックします。
8. 字幕の結合
プレビューウィンドウに検出した部分のビデオが再生されます。他の検出された音声を再生して確認してください。
ここでは、検出された音声の「1」と「2」はひとつのくくりとして字幕を表示したいので、検出部分をひとつにします。
1. 「Ctrl」キーを押しながら検出された音声の「1」と「2」をクリックします。
2. 「字幕を結合」をクリックします。
9. テキストボックスの表示
検出された音声がひとつになります。これで字幕を表示する位置が調整できました。
1. 「新規字幕を追加」をクリックします。
10. 字幕の入力
テキストボックスが表示されます。ここに文字を入力します。
1. サンプルビデオの場合は、ダウンロードした素材に入っている「03テキスト.txt」ファイルを「メモ帳」アプリなどで開き、1行目の「ゆーじが生まれたときに~」を選択して「Ctrl」+「C」キーを押してコピーし、テキストボックスに「Ctrl」+「V」キーを押してペーストしてください。
2. テキストが入力できたら、テキストボックス以外をクリックします。
字幕のテキストを改行するには「Enter」キーを押します。
11. その他の字幕入力
1. テキストが適用されます。
2. 同様にして各検出された音声の「新規字幕を追加」をクリックしてテキストボックスを表示し、そこに字幕の文字を入力します。
サンプルビデオの場合は、ダウンロードした素材に入っている「03テキスト.txt」ファイルの2行目から8行目までをコピー&ペーストしてください。
12. 字幕の確認
1. テキストが入力できました。
2. 「最初のフレーム」をクリックします。
3. 「再生」をクリックして、字幕の表示を確認します。
4. 「OK」をクリックします。
13. ビデオの確認
1. 入力したテキストがタイトルトラックに配置されます。
2. プレビューウィンドウの「Project」をクリックします。
3. 「再生」ボタンをクリックします。
しゃべっている声にぴったり合った字幕が表示されるビデオの完成です!
[まとめ]
ここでは、わかりやすいように簡単に字幕の設定を紹介しましたが、「字幕エディター」ウィンドウでは、字幕表示エリアを細かく設定することができます。字幕部分の白いラインは、上にあるコマごとの表示ではオレンジの枠として表示されます。
この枠の先頭や終わりにマウスカーソルを合わせてドラッグすると、字幕を表示する位置を調整できます。
また、サンプルでは人物の声に字幕を設定しましたが、飼っている犬などのペットの鳴き声に合わせて「お腹すいた!」など、犬の気持ちを字幕にすると、楽しいビデオに仕上がりますし、「倍返しだ!」などの決め台詞や強調したい台詞だけに字幕を付けるなど、いろいろなシーンで有効な効果になります。
ぜひ、VideoStudio X6を使って、効果的な字幕入りビデオを編集してみてください。
※本文中の画像は、クリックすると拡大します。