【VideoStudioおもしろ編集講座】
第4回 悠長な説明映像は早回しでアクセントをつけよう!
このコーナーでは、VideoStudio X6のすぐれた機能の紹介とそれらの機能の効果的な使用方法を説明します。VideoStudio X6の体験版とサンプル素材を使って、実際に操作することもできます。
第4回は、VideoStudio X6を使って、「映像の一部を早回し」するビデオを編集してみましょう。
撮影したビデオは「せっかく撮影したのだから」とついつい長回しになって悠長なビデオになります。そこで今回はカットするとビデオの内容がわかりにくくなるが、そのまま再生すると悠長になり、あきられる懸念があるシーンを早回しにする編集を紹介します。
VideoStudio X6の「再生速度変更」機能や「変速コントロール」機能を使って、メリハリのきいたビデオに編集してみましょう。
サンプルビデオを再生してみてください。
部屋の紹介をしている子供のビデオで、部屋を紹介している台詞の映像はそのままで、部屋を移動する映像を早回しにしています。部屋から部屋への移動は室内の構成がわかりやすくなるので、カットせずに早送りにしています。これで、移動のシーンをあきられることなく観てもらえます。
VideoStudio体験版で、実際にサンプル素材を使って手順に沿って操作すると、今回紹介しているビデオが完成しますので、ぜひ挑戦してみてください!
VideoStudioでサンプル素材を使って試す場合は、以下のものをダウンロードしてください。
第4回のサンプル素材のダウンロード
1. ビデオの挿入
1. VideoStudioを起動して、[編集]タブをクリックします。
2. ビデオトラックを右クリックして、表示されるメニューから「ビデオを挿入」をクリックします。
※本文中の画像は、クリックすると拡大します。
2. ビデオファイルの選択
1. 表示される「ビデオファイルを開く」ダイアログボックスで、使用するビデオファイルを選択します。サンプル素材を使用する場合は、「04.mpg」ファイルを選択します。
2. 「開く」ボタンをクリックします。
3. タイムコードの「秒」を選択
ジョグスライダーを早回しする位置、「2:17(2秒17)」に移動します。
ここでは、プレビューウィンドウのタイムコードで時間を設定して移動します。
1. タイムコードの「秒」をクリックします。
4. タイムコードの「秒」を指定
1. タイムコードが点滅するので、キーボードから「2」を押して「Enter」キーを押します。
5. タイムコードの「コマ」を指定
1. タイムコードの「秒」が「2」と表示されます。
2. ジョグスライダーが「2秒」の位置に移動します。
3. タイムコードの「コマ」をクリックして点滅させ、キーボードから「17」と入力して、「Enter」キーを押します。
6. クリップの分割
1. ジョグスライダーが「2秒17」の位置に移動します。
2. 「クリップを分割」をクリックします。
7. ビデオクリップ全体を表示
1. ビデオクリップが「2秒17」の位置で分割されます。
2. ビデオクリップが見やすいようにビデオクリップを全表示するために「プロジェクトをタイムラインに合わせる」をクリックします。
8. タイムコードの指定
1. ビデオクリップが全表示されます。
2. 早回しするビデオの終わりに移動します。手順3~5を参考に「タイムコード」で「49秒01」と指定します。
9. クリップの分割
1. ジョグスライダーが「49秒01」の位置に移動します。
2. 「クリップを分割」をクリックします。
10. ビデオクリップの選択
1. ビデオクリップが「49秒01」の位置で分割されます。
2. 分割した左側のビデオクリップをダブルクリックします。
11. 「再生速度変更/タイムラプス」ウィンドウの表示
1. ビデオクリップが選択されます。
2. 「再生速度変更/タイムラプス」をクリックします。
12. 「速度」の設定
「再生速度変更/タイムラプス」ウィンドウが表示されます。
1. 「速度」に「1000」と入力します。
2. 「OK」をクリックします。
13. もうひとつの再生速度の設定
ビデオクリップが早回しの設定になります。
同様にして「24秒09」と「36秒20」の位置でビデオクリップを分割します。
1. 分割したビデオクリップをクリックします。
2. 「再生速度変更/タイムラプス」をクリックします。
3. 表示される「再生速度変更/タイムラプス」ウィンドウで、「速度」に「1000」と入力して、「OK」をクリックします。
14. 「変速コントロール」ウィンドウの表示
ビデオクリップが早回しの設定になります。
1. 同様にして「1分28秒00」と「1分49秒25」の位置でビデオクリップを分割して、分割したビデオクリップをダブルクリックします。
2. 「変速コントロール」をクリックします。
15. 「速度」の設定
「変速コントロール」ウィンドウが表示されます。
1. 「速度」に「1000」と入力します。
2. ジョグスライダーを「00:01:04:02」までドラッグします。
「再生速度変更/タイムラプス」ではビデオクリップに一定速度で早回しやスローの設定になりますが、「変速コントロール」ではビデオクリップにキーフレームを追加することで、ビデオクリップの一部分だけを早回しやスローに設定したり、徐々に早くなる、徐々に遅くなる映像の設定ができます。ただし、ビデオクリップの音声は削除されます。
16. キーフレームの追加
1. 「キーフレームを追加」をクリックします。
17. キーフレームを使った変速設定
1. 「00:01:04:02」の位置にキーフレームが追加されて赤いポイントが表示されます。
2. 「速度」に「1000」と入力します。
これでビデオクリップの先頭から「00:01:04:02」までは標準再生の1000%の速さ、標準が100%なので10倍の早回しの設定になり、「00:01:04:02」からビデオクリップの終わりまでが10倍の早送りから徐々にスピードを緩めて、標準再生になる設定ができます。
3. 「OK」をクリックします。
18. ビデオの確認
ビデオの早回し設定ができました。
1. プレビューウィンドウの「Project」をクリックします。
2. 「開始点」をクリックします。
3. 「再生」ボタンをクリックします。
部屋を紹介している台詞以外の移動している映像が早送りされるビデオの完成です!
[まとめ]
VideoStudio X6には再生速度を編集する機能が2つあります。「再生速度変更」機能は、音声も含めたビデオクリップの再生速度を変更し、「変速コントロール」機能ではビデオクリップの任意の位置にキーフレームを設定してビデオクリップの一部を早回しにしたり、加速・減速再生が設定できます。 ぜひ、VideoStudio X6を使って、ビデオの演出に合わせてどちらが効果的になるかを考えて編集してみてください!
※本文中の画像は、クリックすると拡大します。