【WinDVD 11機能解説】
第2回:普通のDVDも大迫力の3Dで楽しもう
数年前に話題となった「3D映画」も今ではずいぶん普及し、大きな映画館へいけば、大抵なんらかの作品が3Dで上映されています。しかし、家庭向けではまだまだの印象。一番のネックは、3Dに対応したテレビが高価だという点があげられると思います。また、BSやCS放送、ブルーレイなどで3Dコンテンツは提供されているとはいえ、絶対量として不足しているので、高いテレビに見合うだけの価値を見出しにくい、というのもあります。
しかし、迫力のある3D作品を体験してしまうと、2D再生では物足りなく感じてしまうのも事実。「なるべく安く3D環境を整えたい」というのであれば、パソコンでの再生を検討してみてはどうでしょうか。もちろん、3D再生に対応したディスプレーは必要となってしまいますが、テレビと比べれば価格は安めです。また、プレーヤーがソフトとなるため、この部分のコストを下げられることもメリットといえるでしょう。もちろん、『WinDVD Pro 11』も3D再生に対応しています。
ここまで揃えれば3D作品が楽しめるようになるのですが、最初に触れた重要な部分、「コンテンツの絶対量が不足している」という点はなにも解決していません。しかしこれは心配いりません。なぜなら、『WinDVD Pro 11』は2D映像を3D再生するという、強力な機能を搭載しているからです。
2D映像を3D化する機能を試す!
3D化というとなにやら難しい印象を受けがちですが、設定自体はとても簡単。
まずは、メイン画面のメニューバーにある「3D」というボタンの右側にある「▼」をクリックし、設定画面を呼び出します。
続いて、「2Dを3Dに変換する」という項目にチェックを入れましょう。
あとは「ディスプレイモニター」ボタンをクリックし、所有している3Dディスプレーの表示方式を選べばおしまいです。
とはいえ、このままDVDを再生すると通常の2D再生のままです。
その前に、メニューの「3D」ボタンをクリックして3D化を有効にしておきましょう。 これで、3D化された映像が再生されるはずです。
実際に映像を見てみると、2D再生時とは比べられないほどの立体感があるはずです。もっと飛び出した映像にしたい、というときは、設定で「3D深度」を大きくしていくといいでしょう。とはいえ、いくら3D化されるといっても擬似的なもの。あまり深度を大きくすると不自然なところが目立ってきてしまいますので、ほどほどにしておくのがオススメです。
3Dディスプレーがなくても楽しめる!?
「どのくらい3D化で楽しめるのか体験してみたい」、「もっと手軽に安く3D映像を楽しみたい」というのであれば、3Dディスプレーを買わずともすむ方法があります。それが、「アナグリフ」方式。昔の雑誌付録などでついていた、赤青セロファンを使ったメガネをかけるものです。
さすがに色情報は落ちてしまうものの、立体感は専用の3Dディスプレーで見たときと同じ。メガネも手作りできますので、お子さんと一緒に作りながら、立体的な映像を見るというのも楽しいのではないでしょうか。
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