【WinDVD 11機能解説】
第5回:DVDをGIFアニメーションとして切り出す
DVDやBDを再生できる『WinDVD Pro 11』はプレーヤーとしての機能以外に、少し変わった機能も装備しています。
そのひとつが、“キャプチャ”機能です。
再生中の映像を静止画として保存できるというもので、お気に入りのDVDから好きなシーンを切り出して壁紙にしたり、家族や友人に作品を説明するときの画像として使ったりと、意外に活躍してくれる機能です。
単純に静止画として保存するだけなら他のプレーヤーでも見かける機能なのですが、ユニークなのが、動画としても保存できることです。といっても保存できる形式は少し特殊で、GIFアニメーションのみ。これはパラパラマンガのように画像を一定時間ごとに次々と再生していくもので、残念ながら、音声には対応していません。ですので、お気に入りのシーンをそのまま保存するというよりは、そのシーンの雰囲気を伝えたいときに使うのがいいでしょう。IEやChrome、Firefoxなど、一般的なWebブラウザで再生できますので、ネット上でちょっとした動きやシーンの解説に活用する、というのがよさそうですね。
GIFアニメーションとして録画する
では、実際に録画機能を試してみましょう。録画といっても、使い方はものすごく簡単。まず“ツール”からキャプチャ機能を表示させ、後は録画したいシーンになったところで“録画”ボタンを押すだけです。なお、録画できるのは最大15秒間のみで、残り時間は、右の時計マークで表示されます。放っておけば15秒で録画が止まりますが、赤くなっている録画ボタンを押せば、途中で止めることもできます。
録画した動画は、画面上にプレビューとして表示されます。これをダブルクリックすると画面上で再生されるので、どんな風に録画されてるかを確認するのに便利です。
保存されているGIFファイルを取り出したいときは、“Explorerに表示”ボタンをクリック。エクスプローラーでGIFファイルを保存してあるフォルダーを開いてくれるので、好きな場所へ移動やコピーするときに便利です。
さて、録画したGIFアニメーションを再生して「もう少し大きく録画したい」と思った人も多いはず。
サイズを変更したいなら、画面の右クリックで表示されるメニューから“環境設定”を呼び出し、“再生コントロール”タブを開きましょう。ここの右上にあるキャプチャ項目で、サイズを変更できます。
実際に、左が最少サイズ、右が最大サイズで録画した場合の例です。
最少(160x90) | 最大(480x240) |
なお、ファイルサイズを小さくしたい場合はインターバルを長くして、間引くようにするのがオススメ。コマ数が減るので動きはガクガクとしたものになりますが、そのぶんファイルサイズは小さくなります。
DVD-VideoやMPEG2だけという点に注意
このキャプチャ機能ですが、どんな動画でも使えるというわけではなく、DVD-Video、DVD-VR、MPEG2での再生時だけという制限があります。また、ハイビジョン映像にも対応していません。もっとわかりやすく言えば、ほぼDVD専用の機能ということです。
使える動画に制限があるとはいえ、気になる部分を手軽に切り取れるというのは便利。ハプニングや決定的瞬間などをGIFアニメーションにして、ブログで紹介するというのも面白いですよ。
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