【園田浩二のPainterいつ始めるの? 今でしょ。】
最終回:自動ペイント機能
当初Shadeとの連携に絞ってお話する予定だった本連載も、ついに最終回を迎えることになりました。
ペイントソフトとしての切り口というより、どちらかと言うと他のソフトの素材提供を目的としたTipsのご紹介になったかもしれませんね。
Painter 12本来の新機能紹介や、使い方のTipsは、製品ページのチュートリアルで、詳しくたくさんの例でご紹介していますので、そちらもご覧ください。
さて、今回は最終回と言うことで本来のPainterの機能に立ち返り、個人的にずっと使ってみたかった自動ペイント機能に挑戦です。
写真からの加工が多いでしょうが、Shadeの3DCG画像を使って試してみました。操作手順は、先程ご紹介したチュートリアルの自動ペインティングに、より詳しく載っていますのでご参照ください。
今回も、Shadeでメインのビジュアルを作成しました。
ShadeExplorerのサンプルに鯛と伊勢海老とフラワーバスケットがありましたので、フラワーバスケットから、バラの花と取っ手とリボンの形状を削除したものに、魚をアレンジしてみました。配置後はどのようなアングルでもレンダリングをすれば画像が作成されるので便利ですね。
レンダリング画像をイメージウインドウの保存ボタンを使って、JPEGなどのフォーマットで保存し、Painter 12で読み込んだ状態がこれです。
白い部分をマジック選択ツールで選択し、境界を50ピクセルでぼかした後に、自動ペインティングの下塗りを行います。
同じ範囲に自動ペイントをかけます。
ビデオデッキのような再生ボタンを押すと、徐々に周囲がペイントされ、その加筆の工程を見ることができますので、全部を塗りつぶしてしまう前に、適当なタッチが出た時点で停止ボタンを押します。
周囲が塗り終わったら、選択範囲を反転し、違ったタッチのブラシを適用して、もう一度自動ペイントの再生ボタンを押し、すぐに停止ボタンを押した状態がこれです。
文字をテキストツールで入れてみました。
これ以上加工してしまうと、元が何であるかは判らなくなってしまいますが、チュートリアルのように文字を手描き風に入れると、ウエルカムボードのようでもあり、プリントしてフレームに入れて店頭のイーゼルに飾ったりすると良い雰囲気になるかも知れませんね。
さて、今回はこれにて終了です。
たった5回では、Painter12の魅力を全てお伝えすることなど到底できませんが、皆様、お楽しみいただけたでしょうか?
最後に、紙面が足らず説明不足なところもありますが、冒頭でご紹介したようにより詳しい解説がチュートリアルでご覧になれるので、ぜひご利用ください。
Painter 12はとても楽しいツールです。無料体験版も用意されていますのでぜひトライしてみてください。
※本文中の画像は、クリックすると拡大するものがあります。
デジタルアートソフトウェアの最高峰
Painter 12
- パフォーマンスの改善
- 描画ブラシがマルチコアCPUに対応
- 拡大/縮小/回転時の画質が向上
- インターフェース、デザインを一新