:概要
あなたの部屋は、完璧ですか?
部屋の反響により溜まった低音。壁や床の素材によって偏った音響特性。部屋の設計後に導入した家具、コンソールの反射による位相の乱れ。反射音同士の干渉で発生した周波数ディップ。あなたが自分の部屋の大きさ、形、調度品、素材とその吸音/反射特性にあわせてカスタム・デザインされた機材を使っているので無い限り、音の歪みは避けられません。
ARC Systemは、ホームシアター業界で高く評価されている音場補正技術、AudysseyのMultEQ®テクノロジーをプラグイン化した、DAWユーザーのためのソリューションです。
まずは、補正後の音を30秒間、聴いてみてください。補正をオフにした時、「こんな音でミックスしようとしていたのか」と、怖くなることでしょう。
ARCとは、Advanced Room Correction(アドバンスト・ルーム・コレクション)の略で、簡単に言うとモニター・スピーカーや部屋の反響によって歪んでしまった音響特性を、DAW再生時に補正するシステムです。
- 対応フォーマット
- AU、VST、RTAS
詳細な動作環境 - オーサライズ方法について
- チャレンジ&レスポンスによるオーサライズ
Pro Tools|HD Accel対応のTDM版を開発。ARC Systemをお使いのプロフェッショナル・スタジオのリクエストに応え、TDM版が開発されました。極限まで抑えられたレイテンシーにより、トラッキング、オーバーダブからミックスまで、より多くのワークフローの中でお使いいただけます。
- Pro Tools HD Accelに対応。
- プラグインに起因するレイテンシーはゼロ(HDプラグイン限界値の4サンプル)。
- 内部処理(周波数/タイムドメイン補正)解像度は56 bit。
- Stereo(48kHzまで対応)、Multi Mono(96kHzまで対応)の2種類を用意。
- TDM版のオーサライズで、AU/RTAS/VST版も使用可能。
ARC Systemの効果。
ARC Systemを導入後、少し聴いただけでわかるのは、こんな改善点です。
- 部屋の反響により溜まった低音がクリアになり、低域のコントロールが行いやすくなる。
- 周波数特性の片寄りが改善され、全帯域に渡って一貫性のあるサウンドになる。
- 再生音のバランスが整い、より正確なミックスが行えるようになる。
そして、実際に音楽制作やミックス作業を初めると、下記のような改善に気付くはずです。
- 部屋による歪みを聴覚/脳内で補正する必要が無くなり、音楽そのものに専念できるため、長時間作業したときの耳の疲れが軽減される。
- ほんの少しのフェーダー、EQ、エフェクト・パラメータ調整まで聴き取ることができるため、短時間に、確信を持ってミックスできるようになる。
- プロジェクト間のばらつきが減り、各作品の一貫性が高まる。
- 自分がミックスした音が、世界中の再生システムに通用するサウンドになる。
ノートブック・コンピュータをお使いの方なら、移動するときにARC測定マイクを持ち歩く事をおすすめいたします。どんな環境で作業することになっても、まず部屋の特性を測定/解析、補正を行うことで、安心してクリエイティブな作業に専念することができるでしょう。