グラフィック製品ニュース
(2012年07月17日) 【modo 601 新機能紹介】
拡張されたボリューメトリックツール
煙や液体などをリアルに表現できるボリューメトリックアイテム
modo 601ではボリューメトリックツールが拡張されました。今回はその中でも3次元の液体や煙や雲などを表現できるボリューメトリックアイテムを紹介してみましょう。
新しいアイテムのひとつ、ボリュームの中のブロブ(Blob)は空間内の点を中心とした球体のボリュームで、正直言えば基本的に単体では使い道がほとんどありません。
しかし複数のブロブの場合、お互いに近づくと融合しあうと言う性質を持っています。この性質を利用し、テクスチャの設定で滑らかな連続面を作り出せば、静止画用の流体エレメントを思ったよりも簡単に実現することが可能となります。
考え方としてはブロブをたくさんつなげて融合させ、それらのプロブに対して液体に見えるようなテクスチャを設定することで 、このようにジュースの缶からジュースが飛び出してくるような液体の表現がでます。透明度やカラーなどを変えることで様々な液体に対応できることは言うまでもありません。
他のアイテムもみてみましょう。ボリュームの中のボリューム(Volume)とは3次元的なテクスチャを与えることで、雲や煙のようなものの作成に適しているアイテムです。雲や煙ということで、そのもやもやしたような質感はカメラが通り抜けるような表現も可能となります。
ボリュームアイテムは形状球体・立方体・円柱などが指定可能です。これらはブロブの時と同じようにテクスチャを設定することで、様々な表現を可能にしてくれます。
ボリュームを実際にレンダリングしたサンプルです。大きな立方体のボリュームを利用して、陽が昇り始めた早朝の朝霧がかかったようなシーンを再現しています。
お気付きかと思いますが、ブロブやボリュームアイテムというのは、自然の中でいえば液体←→気体という、同じ物質の密度の差を表現できるという役割を持っています。この新しいボリューメトリックを利用することで、表現の幅をさらに広くすることができるでしょう。
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