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今度のプレゼン、そのグラフィックで満足してますか?



グラフィック製品ニュース

(2012年08月02日) 【スペシャル】
今度のプレゼン、そのグラフィックで満足してますか?

3DCGクリエイターにとって、Photoshopのような画像レタッチソフトは、表面材質に貼付ける画像素材を作ったり、作品の仕上げに無くてはならないソフトの筆頭です。
ではPhotoshopユーザーにとって3DCGは必要なものなのでしょうか?
今やPDFにもインタラクティブな3DCGが貼れる時代、Photoshopにも上位版のExtendedには3DCG表現が可能になる機能がありますので、現代のグラフィックデザイナーにも必要なものだとは認識されつつあるようです。
それらは、文字の押し出しや、簡単な立体表現に使用する事を想定した機能のようですが、本格的な3DCGソフトを併用すると、更に広汎なグラフィック表現を可能にします。
それではShadeとPhotoshopを使った実際のワークフローを通して、どのような表現が可能になるのか2回に分けて御紹介してみましょう。

第一回 パッケージやプロダクトデザインにおいて

今回はゲーム専用のコントローラをパッケージとしてリリースするまでを事例に説明してみましょう。
事前に断っておきますが、これらの製品の画像は、撮影用の試作モックアップも無い時期に、全てバーチャルな環境で、発売前に制作されたものです。

汎用性の高い、多様なフォーマットに対応

Shadeのモデリング機能を使ってゲームコントローラーの形状を入力する事もできますが、実際の仕事では納期の都合もあり、クライアント側から実際の製品のCADデータが提供される場合があります。
パッケージデザイナーがプロダクトの設計者になる訳ではないので、時間がかかる立体入力を一から起こす事はむしろ少ないのかも知れません。
今回は、SolidworksのデータをDXF(Release13以前)に変換してShadeに読み込みましたが、その他にも3DS,wavefront.obj等、様々な種類のメジャーフォーマットをサポートしています。


© CAPCOM CO., LTD. 2007, 2012 ALL RIGHTS RESERVED.

ここでは同じCADデータから数種類の製品ラインが出来上がっているのが確認できます。
3DCGですから、どのようなカメラアングルからでも画像が生成できますし、バリエーション作成も版下データの差し替えだけで行えます。
HDRI素材を使ってIBL(大域照明)を行えば、まるで写真のようなイメージが生成できるので、3DCGとは気がつかない方もいらっしゃいます。
(いずれも製品の発売前にプレスリリース等に必要なボックスショットや、マニュアルやパッケージのビジュアルとして作成された3DCGイメージです)

また写真とも違ったメリットもあり、黒地や白地にエンボスで加工した文字は、スタジオ撮影でも中々はっきりと撮影する事が難しい素材になりますが、3DCGでは実際の製品とは違う材質設定や、照明条件を与えることにより、どのアングルのどんな露出条件でも、文字をはっきりと見せることができます。
そのままでも、また線画としても、あらゆるアングルから画像にできますので、取り扱い説明図などにも使われています。

ShadeとAdobe製品のコラボレーションはばっちり

グラフィックデザイナーが起こした製品ロゴや、様々なパターンもShadeでは版下や指示書から抜き出したパスデータそのままで加工ができたり、ラスタライズしたものを高解像度でマッピング素材として利用することができます。
このブリスターパッケージは、Shadeでモデリングされていますが、パッケージデザインの版下の作者とは全く別人が作っています。
ですが、そのデータは有効に相互に利用できるのです。


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版下デザインは完成原稿としてイラストレータのデータで入稿されますが、Photoshopでラスタライズした画像を4ptの文字やバーコードが判読可能な6000pixelを超えるデータで読み込む事が可能です。
そして一枚の版下データから、各面にトンボ通りにトリミングしながら、自由な位置や角度で貼り付けることができます。面倒なUV編集が必要なく、等倍で貼り付ける事ができますので、画像の変倍もかかりません。


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また製品にマットで印刷されたドラゴンのマークは、パッケージ版下用にイラストレータで提供されたパスデータをそのまま加工する事で、解像度に依存しない、正確な位置でのマーク添付を行っています。
周囲の代もレンダリングブーリアンで切り取る等、自在の加工ができるので、わざわざステッカーのように画像を加工する必要もありません。


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そして逆方向の利用の例もあります。
この製品のパッケージ版下のゲームコントローラーの製品画像は、事前にShadeで起こした3DCG画像が使用されています。

それをまたボックスショットとして3DCGで起こし直したものがこれです。
一つの形状データから、製品デザインへ、そして製品パッケージビジュアルへと縦横無尽の活躍ですね。
無いものを0から起こすことができるのが3DCGソフトの魅力。
次回はビジネスプレゼンテーションとイラストでの利用例をご紹介します。お楽しみに。

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