更新:2016.6.09
園田浩二の Poser 11 ファーストインプレッション 第6回 Poser 11のUI カスタマイズに重点を置いた改良
最近のPoserはカイ・クラウスの伝説的な使いって楽しいUIをより高機能化に合わせてアレンジして、パレット密度も高くなっています。以前は本当にホビーソフトらしい感じだったのですが、ルーム下された辺りから、徐々に専門ソフトらしい趣に変わって来ました。ちょうど地形作成ソフトのVueが登場した時と似ていますが、利用法が高度になるに連れ、他のソフトとのバランスもあり、カスタマイズの機能の要求が大きくなり、Poserもその洗礼を受けざるを得なくなったのではと思います。カスタム機能は標準のUIのレイアウトの限界を超える事を意味しますので、少し詳細な説明を加えてみましょう。
カスタムパラメータパレット
Poserを使用していると、頻繁に動かしたくなる関節やパラメータがあるのに、3軸が重なっていて、特に動物などでは、軸回転、横屈伸、屈伸の方向がどの方向なのかと、いちいち考えたり、選択が面倒だったりと、以前のバージョンではパレットの切り替え自体が怪しくなったり大変でした。
今回、頻繁に使うパラメータダイアルをカスタムパレットにまとめることができるようになっていますが、さてこれをどうやって登録するのかと言った疑問があるのではと思います。
ウインドウメニューからカスタムパラメータパレットを選択し、新規を選ぶと、空欄のパレットが出現しますが、パレット名はネームをクリックして、ダイアログで変更でき、すぐにメニューにも現れるので、理解するのにさほど時間もかかりませんが、このパレットには、追加ボタンなどのUIが一切ありません。
<新規で作った空白のバレットの名称をFBMに変更してみました>
ジョイントパラメータをクリックしたら登録されるのかと思いきや、何も起きません。よもやと思いパラメータダイアルを直接ドラッグして、空欄のパレットの中にドロップしてみると登録できました。 途中の軌跡が描画されないので、パレットのアクティブエリアに入るまで登録できるかどうかが今一つわかりやすいとは言えませんが、ある意味第六感的UIと言うか、マニュアルを読まない方には、いじり倒すとわかるUIになっています。
<空白にダイアルをドラッグすると、すぐに登録されます。各関節別のモーフを一箇所に集めてしまうと言う使い方も可能になりました>
パラメータダイアルはいくつでも登録できますので、よく使うものについては登録しておくと便利でしょう。シーンを保存すればカスタムパラメータパレットも保存されています。
アクター選択履歴
カスタムパラメータパレットにいちいち登録するのが面倒な場合でも、パラメータダイアルパレットの右上には、アクターの選択履歴が<>のボタンと、そのボタンをプレスすると出てくる履歴メニューにより、アクセスができるようになっています。たくさんのパラメータパレットを探り探り操作しなくて良くなっているので、ポーズの設定時間も短縮される良い機能だと思います。
カスタムキーボードショートカット
今回、ホットキーをカスタマイズできるようになっていますが、これは環境設定からのアクセスになります。 意外でしたが、この機能がユーザーからのリクエストが一番多い項目だったとのこと。 ユーザー層も、より専門的で実用性を求める3Dクリエータに移行しつつあるのかも知れませんね。
環境設定のインターフェースのタブの右下にショートカットと言う項目が追加されており、ショートカットの登録ボタンをクリックすると、割り当て可能なメニューコマンド一覧が表示されます。 各項目をクリックすると、ボットキーの登録ダイアログが出てきますので、他のキーとコンフリクトを起こさないように独自のキーの組み合わせを登録してください。
ソフトごとに異なるたくさんのショートカットを覚えるのは大変です。 既に他のソフトを利用していて、同じ操作環境にしたい方には便利な機能となるでしょう。
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Poser 11
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