更新:2016.8.29
使ってみよう! Poser 11 最終回 |
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こんにちは、映像・音楽制作会社“AT-Music(エーティーミュージック)”の辻敦尊(つじあつたか)です。 プロフィール: 松江名 俊(まつえな しゅん) 少年サンデーにて12年間『史上最強の弟子ケンイチ』を連載 現在は同誌でSFバトル漫画『トキワ来たれり!!』を連熱筆中 辻敦尊(以下、辻):どうも松江名先生お久しぶりです。 松江名俊(以下、松江名):どうもお久しぶりです。 辻:実は私と松江名先生は、高校時代の同級生で、先生の作品である史上最強の弟子ケンイチには私をモデルとしてくださったキャラクターが出ているのですよね? 松江名:はい「もじゃもじゃ」こと「辻新之助」は辻くんがモデルですね。 ケンイチに出てくるキャラクターは友人がモデルのものが結構多く出てきますから(笑) 辻:驚きの情報がサラッと出たところでインタビューに入らせていただきますね(笑) 松江名:はい。よろしくお願いします。 辻:ご自身で描かれるキャラクターのポーズなどは何か参考にして描かれるものなのですか? 松江名:いろいろな資料を見ますが、漫画の場合かなり変わったアングルや、ありえないポージングなども多いので、ある程度以上は、脳内に蓄積したデッサンを組み合わせて作り出したりします。 辻:迫力のある闘うポーズなどを描くためにどんなことに気をつけていますか? 松江名:マンガにおける戦いのポーズは武術教本の型とは違い重心が激しく動いてしまったもののほうが迫力があってよく見えるというところはありますね。 練習としては、基本はデッサンと模写あるのみです! 辻:手にポーズをつける際、気をつけておくと良いポイントなどはありますか? 松江名:いくつか手が手っぽく見えるポイントがあるのでまずそこを押さえるよう気を配ります、(太陽丘と親指の関係など) 指は一本ずつ書こうとすると面積が狂うので、塊でとらえた後、切り離すと良いように思います。 辻:人間を描かれる際に気をつけておいたほうが良いポイントなどがあれば教えてください。 正しいデッサンも大事ですが、味がある線も大事かと、 男は無駄にはかっこ良く、 女は極端に美しく・・・ マンガですからね(笑)。 辻:「技の旅人」※を制作された際に苦労された点などあれば教えてください。 (※「技の旅人」とは松江名俊氏が製作総指揮などを担当された3Dアニメーション作品です。【公式ホームページ】) 松江名:苦労の連続でした・・・連載抱えながらの制作ですので時間がかかってしまい 撮影中にいろいろな新技術が現れて取り込んだり、取り込めなかったり・・・漫画家はやらないことをおすすめします!(笑) 辻:松江名先生の作品ではケンイチなどがテレビアニメ化されていますが、 アニメ化する際にキャラクターの動きなどの情報をアニメーターの方たちにどのようにして伝えるようにしていますか? 松江名:格闘の動きなどは細かく図解したり連続画像を描いたりしました、 ひどい時は自分でやった動画をつけたり・・・(ここだけの話ですよ 笑) ああ恥ずかしい。 辻:アニメーターについて 木製の人体模型など比べてポーズの参考として使用する場合も 骨格の調整や筋肉量などまで調整出来る点はどのように評価しますか? 松江名:漫画にはありえない体格や人外のものなど様々出てきますので、人間のモデルでは不可能な見本を作るのに優れてると思います。 辻:3Dソフトに望むこととして挙げるとすればどんなことでしょう? 松江名:今最新の3Dソフトがどこまで高機能になっているのかわかりませんが、ある程度動きをつけた後に、そのオブジェクトが絵を描くように一コマずつ変形してそれを管理できる機能があるといろいろ楽しいです。 辻:漫画やアニメの業界で3Dソフトはどのような場面で活用されたりするものでしょうか? 松江名:車や何度も出てくる建物など、漫画界ではすでに3Dを用いた表現はかなり根付いてます。 辻:Poser 11を使われてみて感じた率直な感想と可能性についてお聞かせください。 松江名:我々が人間である以上、かなりの高確率で3Dソフトで撮影する対象は”人間”です。 辻:なるほど、今日はお忙しい中色々と参考になるご意見などをお聞かせいただきありがとうございました! 以上がインタビューの内容になります。 辻 敦尊 プロフィール: 辻敦尊(つじあつたか) AT-Music代表、プロデューサー、映像作家、作詞・作曲・編曲家、サウンドエンジニア、などを中心に活動中 AT-Music合同会社 オフィシャルホームページ: |
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Poser 11 |
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