【園田浩二のPainterいつ始めるの? 今でしょ。】
第一回 特殊効果のカスタムタイル
今回より5回にわたって、Shadeの神様こと園田浩二によるShadeユーザーのための「Painter 12」の機能紹介を掲載します。 「Painter 12」は、世界中のプロのアーティストやデザイナー、イラストレーターから熱い支持を集めているペイントソフトの最高峰です。
みなさま、こんにちは。 いつもShadeでお世話になっております園田浩二です。
今回からはいつもと違って2Dのグラフィックソフト、アナログ画材の再現で多くのプロのアーティストに愛されているPainterをピックアップします。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、最終的な絵の完成には、2Dのグラフィックソフトは不可欠。さらに、Painterならではの使い道があるのです。
Shadeユーザーの皆様にオススメなPainterの機能・技法を紹介しますのでぜひチェックしてみてください!
第一回は、Painterの多彩な機能から特殊効果のカスタムタイルをご紹介します。
カスタムタイルは、写真からでも自分で描いた絵からでも、いろんなタイルパターンが作れる機能ですが、特筆すべきはその自由度です。
実用的な様々なタイルパターンに加え、タイルの大きさは倍率で自由に設定できますが、特にレンガでは1パターンの縦横比をピクセル単位で指定できます。
目地の太さや画像のぼかし具合も含め、まるで建築パースでのシームレスパターンとしての利用を最初から意識しているのではないかと思うほど、気が利いた調整ができます。
この絵はパターンを指定したラインツールと万華鏡効果を使って、わずかに1分程度で描いたものですが、それにカスタムタイルを指定した画像と、同じ画素数の無地画像にもう一度タイル目地だけを描画したものを用意しました。
それをShadeなどの3DCGソフトに表面材質として指定して、大域照明でレンダリングしたものが、この画像です。
(目地の画像は、多重マップのパラメトリックバンプに利用して凸凹の効果を出しました。)
建築パースのカラータイル画像を任意の色濃度で描き分ける手間をかけずに、タイル舗装のパターンを提案したり、タペストリーなどの装飾柄考案などに、応用範囲は無限です。
写真を絵画風に加工する自動ペインティングツールなどと組み合わせたりすると、さらにアイデアの幅が広がることでしょう。
5回にわたってご紹介するこのシリーズ、Painterの面白い機能に注目した記事をお届けします。次回もお楽しみに。
※本文中の画像は、クリックすると拡大します。
デジタルアートソフトウェアの最高峰
Painter 12
- パフォーマンスの改善
- 描画ブラシがマルチコアCPUに対応
- 拡大/縮小/回転時の画質が向上
- インターフェース、デザインを一新