Sibeliusのココがすごい 第15回
ユーザーインタビュー 山本恭司氏
sibeliuski がお送りする対談シリーズ、第4回となりました。今回ご登場いただくのは、日本が世界に誇るロック・ギタリスト、山本恭司さんです。 1976 年に伝説のロック・バンド:BOW WOWのギタリストとしてデビューした恭司さんは、日本人離れした華麗なテクニックと独特のフレージング・センスで、瞬く間にジャパニーズHR/HM シーンのトップ・ギタリストに。その後、バンド・ネームをVOW WOWに変え、イギリスを拠点にワールド・ワイドに活躍。 現在はBOWWOWとして再結成し、 リーダー兼ギタリスト/ボーカリストとして、日本のロック・シーンを牽引するカリスマ的存在となっています。そんな恭司さんは、(意外かもしれませんが)ギターと同じくSibeliusも華麗に使いこなすヘヴィ・ユーザーの一人。 それならば一度お話を伺わなければなるまいと、わたくしsibeliuski、恭司さんの仕事場にお邪魔して参りました。その貴重なインタビュー、さっそくお楽しみください! |
ファイル・サイズが小さいところに惹かれてSibeliusを使い始めた
sibeliuski | まずは恭司さんとSibeliusの出会いからおしえてください。 |
山本さん |
Sibeliusを使い始めたのはバージョン2が出たときだから、2003年のことになるんですが、当時は自分のバンドやセッションでの活動が増えていた時期だったんですよ。 僕はきれいに譜面を書くタイプの人間ではないので(笑)、少しでも良い形でミュージシャンに譜面を渡せたらいいなと思ったのがSibeliusを使い始めたきっかけです。それに学校でも教えているので、生徒たちにきれいな譜面を配りたかったですしね。 それで行きつけの楽器店のスタッフに何がいいかなと相談して、おしえてもらったのがSibeliusだったんですよ。試しに使ってみたら、もうバッチリで、まさに僕が求めていたものでした。それまでは譜面は完全に手書きで、こういうソフトは一度も使ったことがなかったので、その仕上がりの綺麗さにとても感動したのを憶えていますよ。 |
sibeliuski | 普段から譜面はよく書かれていたのですか? |
山本さん | そうですね。でも、ロック・バンドって基本的に譜面は使わないんですよ(笑)。だから昔はまったく書かなかったんですけど、BOW WOWがVOW WOWになったときにキーボーディストがメンバーとして加わったので、その辺りからコード譜だけは書き始めました。あとはキメの部分とね。 でも、セッションとなると、コード譜とキメだけというわけにはいかないじゃないですか(笑)。しっかりとした譜面が絶対に必要になるんです。ですから譜面をしっかり書き始めたのは、セッションを始めてからですね。 |
sibeliuski | 記譜法などはどうやって習得されたのですか? |
山本さん | いちおう、小学生のときにヤマハの音楽教室に通っていたし(笑)、高校卒業後はネム音楽院でも学びました。だから小さい頃から譜面には慣れ親しんでいたんです。その後ロックバンドでデビューしてからはしばらく縁遠かったですけどね。 |
sibeliuski | Sibeliusはすぐに使えるようになりましたか? |
山本さん | 基本的なことはすぐに使えるようになりましたよ。一番便利だなと思ったのは、いつでも構成を変えられるところ。手書きの時代は、途中で構成が変わると全部書き直していたので、これは最高だなと思いましたね。それと移調もそう。こんなに便利なものなら、もっと早く使っておけばよかったと思いましたよ(笑)。 |
山本恭司 ~プロフィール~
ロック・ギタリスト。1976 年に伝説のロック・バンド:BOW WOWのギタリストとしてデビューし、日本人離れした華麗なテクニックと独特のフレージング・センスで、瞬く間にジャパニーズHR/HM シーンのトップ・ギタリストに。その後、バンド・ネームをVOW WOWに変え、イギリスを拠点にワールド・ワイドに活躍。現在はBOWWOWとして再結成し、リーダー兼ギタリスト/ボーカリストとして、日本のロック・シーンを牽引するカリスマ的存在。