前回と同様にギタリストからの視点になります。
MIDIノートでフレーズを打ち込んだ後、または音符の資料しか無く、それをプログラムした場合、そのままだと音符による表示しかされません。例えば、ギターやベース等の音楽教室を運営されている方、自分で勉強されている方などで「楽譜は苦手だ…」という方や、生徒さんにもいると思います。この時に自分で打ち込んだフレーズが、簡単にタブ譜になってくれたら嬉しいですよね。
Sibeliusでは、入力した音を一括でタブ譜化する便利な機能があります。まず、ギター譜にタブ譜を追加します。これはホーム・タブの“追加または削除”(図1)を選択し、追加したい種類のギターの[タブ](図2)と書かれているものを選択し、スコアに追加をクリックして“OK”をクリックするとタブ譜か追加されます。
次にタブ譜化したいフレーズを選択します。
(図3)複数の音符を選択する場合は、シフト・キーを押しながら選択してください。その後、タブ譜部分を[Alt]キーを押しながらクリックするとあっという間に選択した部分がすべてタブ譜に変換されます。
(図4)ギターの場合、異弦同音が存在するので、フィンガリングの指定を行いたい場合もあります。この時も入力し直さなくてもドラッグで希望のポジションに変更することが可能です。
(図5)音符を入力した後にギター独特の装飾記号を記入し、あっという間にギタータブ譜が完成します。