音楽制作(DAW)ソフトで音楽を作った後にそれを楽譜にしてプリントアウトする場合、スタンダードMIDIファイル(SMF)に変換し、楽譜制作ソフトで読み込んで修正して….と気が遠くなるような作業が必要でした。
しかし、Sibeliusは同じAvid社のDAWソフト Pro Toolsと親和性が高く、Pro Toolsで作成したMIDIデータをそのままSibeliusで開き、楽譜の細かい修正が行うことができます。
Pro Tools の楽譜ウィンドウを表示した状態でファイル・メニューの“Sibeliusに送る”を選択すると、自動的にSibeliusが起動し、Pro Toolsで作成したファイルのMIDI部分が表示されます。その後は、コードネームの記入や、補足する情報を書き込むなど、いつものようにSibeliusで楽譜の修正をするだけで完成します。
このように音楽制作と楽譜制作の作業を同時に行えることで作業時間を快適に短縮することができます。自分でレコーディングする場合には楽譜が必要なくても、楽器のレコーディングを誰かにお願いする場合、良い演奏をしてもらうためにもできるだけ綺麗な楽譜を用意できると制作者の意図も伝わりやすくなります。
また、音楽教室を運営されている方は、カリキュラムで使用するデータをそのまま楽譜にすることができ、一石二鳥といえるでしょう。